【写真41枚】沖縄の離島・小浜島の2時間半サイクリングレポート(沖縄・小浜島)
|沖縄の原風景が数多く残る八重山諸島。その中の小浜島は石垣島から船で30分ほどの離島ですが、そこはもうカラオケの沖縄ソングに流れる映像のような風景に出会える空間です。2800円あれば往復船賃とレンタル自転車がセットになったツアーで石垣島から日帰り旅を楽しめるので、私も出掛けてみました。
NHKの朝ドラ「ちゅらさん」のロケ地になった島で、「なーんにもない」ことが最大の魅力です。アップダウンがキツくて自転車よりも原チャリが良いという噂もあったのですが、そこは普段から鍛えているチャリ筋を信じて行ってみましょう!
石垣島の離島ターミナルから、小浜島行きの船で出発です。
高速船なのでめっちゃ早いですが、結構揺れます。
ド平日なので船内もガラガラでした。途中に右側に竹富島が見えたりと、中々楽しい船旅です。
30分ほどで、予定通り小浜島に到着です。
「港にレンタル屋さんが待っています」と聞いてましたが、誰も居ませんw
ウチナータイムでしょうか、目の前にレンタル屋が何軒かしかないので、聞けばすぐに分かるでしょう。
というわけで、聞き込み調査で店を発見。
レンタル屋だけでなく、宿やBOB’s CAFEという飲食店もあります。
このカフェでは小浜島バーガーというハンバーガーが有名だそうな。この日はあまりにも人が少ないからか、やっていませんでした。
石垣島で申し込んでいたツアーのチケットを渡すと、自転車を選ばせてくれました。変速付きがあっておススメとのことでしたが、なぜか変速が動かない。一番重いギアで固定されてしまっているので、こりゃアカンということで変速なしを選択。
島内を効率良く回れる地図も受け取って、それでは出発です!
最初に目指すのは小浜島の最高峰、大岳です。大岳と書いて「うふだき」と読みます。
標高99mあるので、中々の高さです。山の麓に行くだけでも結構な坂道を登ります。
しかし、風景はいきなり別世界!期待通りの展開ですね!
この坂道で後ろを振り向くと・・・
オーシャンビューが微笑みかけてくれます。以後、島内で見える海は全部こんな感じです。
この日は曇っていたので、晴れていたらもっときれいな青を見せてくれていたことでしょう。
大岳を目指して坂道を漕いでいると、八重山らしく牛のいる風景が登場です。
大岳の麓に着くと、「ちゅらさん広場」という何とも言えないスペースがあります。
その横には階段があって、これを登りきると大岳の山頂です。200段あるとのことです。
いきなり、中々キツい体力勝負の旅です。
でもこれを登りきると、八重山諸島を一望できる360度のパノラマが待ってるそうなので、頑張って登りましょう。
おぉー、これはスゴい。これは東方向の風景で、手前が竹富島、奥が石垣島です。
こうしてみると島の大きさが桁違いですね。半年前に竹富島をチャリで一周しましたが楽勝だった理由が改めて分かる風景です。
階段を下る時に見えた南側の風景も中々良かったので、こちらもどうぞ。
再びチャリに乗って、先に進みましょう。
かつてリゾートホテルがあったところが別荘として売却されたそうで、その入口から見える風景が良かったので撮ってみました。
若干の取って付けた感があって、ちょっと哀愁をそそる感じもGOODです。
次のチェックポイントはマングローブ林らしいので、そこに向けて進むと本格的な牧場に出会います。
サトウキビ畑と牧場、後は何もないという風景を気持ちよくサイクリングできる道が何度も登場します。
信号ひとつない島なので、速度制限の標識を見て萌えてしまいました。普段なら何とも思わないものに目が行くのも、離島あるあるです。
「ここかな?」という左折路を何度か間違えて入ってしまったりしながら、ようやくマングローブ林に着きました。
沖縄ではマングローブのことをヒルギと呼ぶので、「ヒルギ入口」という看板が目印です。
マングローブ林沿いに護岸道路があります。それを進んで島内西端に行けると聞いていたので、海沿いの道を進みましょう。
ここは坂道もなく、海風が気持ちいいのでしばらく走っていたいと思いました。
こんな看板があって、分かれ道になっているところもあります。
護岸道路を進んで西端に行くと聞いていたのでまっすぐ行くと・・・
こういうことになりますw
あれ?道無いやんと嘆いても始まりません。これは道があったものが無くなったのではなく、最初からここまでのようです。
仕方ないので、さっきの分かれ道まで戻りましょう。坂道を登ると、島内の幹線道路に出ます。
ここからは一気に坂道を降りて、西端の細崎(くばざき)という浜を目指します。
写真では分かりにくいですが、果てしなく下り坂が続きます。
これだけ降りると、登るのが大変やろな・・・と考えつつも、先に見えている岬を目指しましょう。
そうして突き当りにあるのが、細崎です。
本当にきれいな浜です。
向かい側に見えているのは、西表島です。こちらも大きな島ですね。
細崎を歩いていると、何やらお店のようなものを発見。
貝細工などを売っているお店のようです。店の人がいませんね。
手作りの貝細工がたくさんあって、結構素敵です。
お金入れという箱があるので、無人販売のようです。
でも商品がちゃんと並んでいるところを見ると、盗人もいないのでしょう。
この時は細かいお金が無かったので買うのを断念しましたが、この案内書きにあることは事実でした。
別の土産物屋で同じようなものを売っていましたが、倍近くの値段でした。やっぱり買っとけば良かった!
細崎に行く方は、小銭のご用意を。
次の目的地は、細崎の隣にある海人公園(うみんちゅこうえん)です。
マンタの展望台でおなじみということで、まずはその展望台に行ってみましょう。
展望台といっても建物の2階くらいの高さしかないので、登った景色は普通でしたw
ここが小浜島の西端なので、ひとまず西端まで来たという記念になります。
島に入ってから何度か見かけたのですが、小浜島には牛に負けないくらい山羊がいます。なぜか公園につないであったのですが、この写真以外にも何頭かいました。
マンガみたいに、メーメー言うてます。
そしてこの公園の隣には、東細崎という浜があります。こちらの浜がとてもきれいで、細崎よりもお気に入りでした。
目の前に西表島はありませんが、その分広々として海を眺めることができます。
いかがでしょう?
どこか気持ちいい場所を見つけてオヤツにしようと思っていたので、この場所に決めました。
石垣島で買ってきたサーターアンダギーとお茶で、海を眺めながらエネルギー補給です。
ここで贅沢な時間を過ごした後は、再び出発です。
細崎にもちょっとした集落があります。ネット情報では海人しかいないとのことですが、本当にそんな感じの家ばっかりでした。どうやって生活してるんでしょう?
さんざん下ってきた坂道を今度は必死に漕いで登り、幹線道路に戻ります。
12月の中旬なのに、すでに汗だく。これもある意味、贅沢ですね。
次は小浜島の名所、シュガーロードを目指しましょう。
すでにこういう普通の道もドラマに出てきそうな風景です。
道すがらにある、島内を一望できる場所からの眺めもいいですねぇ。
いよいよ、シュガーロードに到着です。
ご丁寧に看板もあります。
ひたすらまっすぐ、島内中心部の集落に向かって道が伸びています。
途中にある谷に向かって一気に下り、後半は登って集落に入る形です。そのおかげで道が空に伸びているようにも見えます。
ただ、ここに来るまでによく似た風景をさんざん見てきたので、シュガーロードだからどうということは正直あまり感じませんでした。
途中の谷を越えて登ると、途中に一本松があります。
この木はデートスポットだったんだとか。晴れてたらもっとロマンチックな場所なのかも知れません。
シュガーロードを越えて、集落に入ります。
沖縄の田舎に広がる、「これぞ沖縄」という風景が続きます。
そして沖縄の集落には必ず猫がいるという法則を勝手に持っているのですが、やっぱりいました。
飼い猫っぽいのに警戒心が強く、もっと近くにいたのですがチャリを停めてカメラを向けると逃げ出しました。
でもコイツ、石垣にもマッチして中々絵になっています。
「ちゅらさん」のロケ地になった民家があるので、それも見に行きましょう。
この「こはぐら荘」は一般の民家らしく、観光客は勝手に入るなとのこと。
竹富島には「安里屋ユンタ」の由来になった安里屋クマさんの生家があって観光地になっていますが、そこも民家なので立入禁止。入るなと言われると余計に中が気になりますが、他人の家に勝手に入るわけにはいかないので外観のみ撮影。
集落の散策を続けて、そろそろ船の最終便が近づいているので港を目指しましょう。
ここは、小浜島唯一の商店だそうです。
中には入っていませんが、沖縄色全開の品揃えなんだとか。
集落から港に向かう道には、小学校と中学校が一緒になった学校があります。
離島だけに全然生徒いないのかと思ったら、結構子供がいて意外でした。
学校に植えられているハイビスカスと、海とのショットです。
そして、学校の敷地にある斜面にも山羊がいるのでした。
この後チャリを返しに行ったのですが、レンタル屋には誰もいませんでした。
ちょっと探しましたが、もういいかと思ってチャリと地図を置いて船に乗り、石垣島に戻ったのでした。
この一連のサイクリングを、Google Fitで計測した結果がこちらです。
島内のスポットを2時間半で回って、走行距離が19kmあまり。そしてカロリー消費が649kcalという結構な運動になりました。しかも大岳を登ったりした分はカウントされていないので、実際にはもっと消費しているでしょう。
石垣島から船とレンタル自転車のセットで2800円という、お手軽で健康的な「島のサイクリング」。結構おススメです。
誰もいない浜でのんびり過ごすと最高なので、ちょっとしたオヤツと飲み物を持っていくと、もっと楽しいです。
石垣島に戻った後は、八重山の海の幸と泡盛「請福」という、大好物コンボを堪能しました。
この前にビールを2杯飲んで、トータル約4000円。
安いし旨いし、やっぱり沖縄サイコーです。