チャイナユニコムSIMなら中国国内でも金盾の影響なく使えたレポート(中国・深セン)
|中国のネット事情で避けて通れないのが、金盾またはグレート・ファイアー・ウォールと呼ばれる接続規制です。私たちが普段使っているFacebookやTwitter、LINE、インスタグラムといったサービスが軒並みつながらなくなるので、そのまま中国で接続をするとかなり不便です。
そこで私が利用したのは、チャイナユニコムのSIMです。このSIMは香港で使うためのものですが、隣接する中国の広東省でも接続できます。しかも香港経由でローミングをするため、悪名高き金盾の影響を受けず自由にネット接続ができるようになります。
そのチャイナユニコムSIMを香港で仕入れて中国に入国、実際に接続してみたレポートです。
SIMの購入はもちろん、深水埗の露店街で
いつも香港やその周辺に行く時は、まよわず深水埗でSIMを購入しています。空港より断然安いですし、パスポートだの何だのと面倒なことも一切不要なので超オススメです。深水埗でSIMを買う方法についてはレポートがありますので、そちらご覧ください。
私が買ったSIMは、こちら。同じものをアマゾンなどでも購入可能なので、日本で買っておきたいという方はそれを使っても同じです。
今回私が買ったのは、チャイナユニコムの香港&広東省SIMです。額面は129香港ドルですが、この露店では50香港ドルでした。半額以下です!
スマホはデュアルSIMなので、2つ目のスロットにこのSIMを差すと、すぐに使えるようになります。
この調子でテザリングもしようと思ったところ、ノートPC側で「インターネット接続なし」の切ない表示が。どうも海外のプリペイドSIMを使うと、最初は必ずといっていいほどこの問題にぶち当たります。以前に香港のCSLというキャリアのプリペイドSIMを使った時も一度Wi-Fiルーターに差して接続をしてからようやくテザリングができるようなったことがあったので(レポートはこちら)、同じ方法で試してみることにしました。
うーむ、「3HK」というキャリアの電波は拾うんですが、Disconnectです。APNの設定が必要なのかということで、ノートPCから管理画面へ。
こちらでAPNの設定をして手動接続にすると、ようやくつながりました。
この後でスマホに同じSIMを差してみたところ、無事にテザリングできるようになりました。毎回この一連の手続きが必要なのは、何なんでしょうね?
中国・深センに入国後すぐから香港の電波はつながらない
前にも同じことを思いましたが、香港と深センは隣り合わせで小さな川を隔てているだけなので携帯の電波はお互いに越境して拾えると思うんですが、国境を越えた途端につながらなくなります。これはある意味、すごい技術だと思います。
というわけで、深センに入ってからはチャイナユニコムのSIMがローミング接続になります。ローミング接続を有効にしておかないと、つながらなくなるので要注意です。
ローミングでしっかりとつながっていることが分かります。位置情報は「Shenzhen」になっているとおり、深センにいることが分かります。
深センでFacebookやLINEなどを使いましたが、日本や香港と全く同じ感覚で使えたので金盾の存在すら意識することはありませんでした。
「あー、やっぱり中国やなぁ」と思ったのは、Googleマップを使った時です。こちらはGoogleマップで深セン市内の地図を表示した画面ですが、地図の情報が少ない上に位置情報もかなりアバウトになるので、ハッキリ言って使い物になりません。さすが中国共産党とガチで喧嘩したGoogleだけあって、見事なまでの締め出しっぷりです。
続いて、中国国内の検索エンジン大手、「百度(バイドゥ)」の地図です。存在自体はGoogleマップのパチモンですが、見事なまでの精度です。
結局私は、深センにいる時は百度のほうばかりを使っていました。周辺情報が頼みもしないのにバンバン表示されるのがウザいですが、見知らぬ土地で地図の精度が高いのは助かります。
総括
香港から深センなど中国本土に入る場合は、移動が広東省に限られるのであればチャイナユニコムのSIMがオススメです。テザリングしようと思わないのであれば、SIMを差すだけで使えるようになります。
中国国内での移動を考えるのであれば、Googleマップが使い物にならないので百度の地図アプリを用意しておくことをオススメします。通信環境は香港と全く変わりなく、圏外になることもほとんどありませんでした。