日本最北端の稚内で見た「最北端」と「ロシア」と「廃墟」(北海道・稚内)

北海道の北端にある稚内は、日本最北端の町です。本当の最北端は択捉島ですが、日本人が上陸できない現実を考えると、稚内にあるものが日本最北端ということになります。
札幌からレンタカーを借りて片道8時間、北海道をひたすら北上した稚内で見たものをレポートしたいと思います。そこにあったのは「最北端」と「ロシア」、そして「廃墟」でした。

稚内の中心部は廃墟の宝庫

JR稚内駅からほど近い中心部には、わずかな商店と飲食店があります。かつてはもっとあったことが建物の数からも窺い知ることができますが、今はもうその大半が廃墟となっています。
まずは、稚内の中心部を探訪してみましょう。

私が見て回った感じでは、このあたりが中心部っぽかったです。稚内は稚内駅よりも南稚内のほうが賑やかなのですが、それだと「最北端」を堪能できないので、敢えて北にこだわるとここが最北端の中心部ということになります。

何となく建物がありますが、それと隣り合わせに空き地や駐車場になっているところも多いのが分かります。

もちろん、営業している店もあります。ただし看板が出ているからといって現役とは限らないのが廃墟探訪あるあるです。
こんな感じで町の案内板もあるんですが、さてこれがすべて営業中なのかは不明です。

中心部の道は「仲通り」というみたいですね。

中心部周辺にも元〇〇がいっぱい

中心部から少し離れて周辺を探訪してみると、そこかしこに「元〇〇」の建物があります。

割と大きな店が多かったのかなと思われる廃墟もありますが、これは北海道ゆえのことなのかもしれません。

ここなんか、結構立派な店だったんじゃないでしょうか。
先ほどまで歩いてきた「仲通り」の終点まできました。振り返ってみると、こんな感じです。

中心部の周辺にある「元〇〇」を見て回ってみましょう。

北海道の方であれば、分かりますよね。これは北海道で絶大な勢力を誇るコンビニチェーン、セコマの跡地です。僻地の店舗を維持するノウハウに長けていると言われているセコマですが、ここはアカンかったようです。

これは、元ボウリング場と思われる建物です。昭和感たっぷりの佇まいがいいですね。

これはおそらく、元家電販売店です。
次の写真は、元ホテルです。これだけの規模のホテルがつぶれたとなると、地域経済への影響は大きかったと思われます。

これは老舗の料理屋か何かのようです。1階の店舗がすでに閉店になっているだけでなく、建物全体がすでに使われていないように見えます。

商店街にはロシア語の表記

稚内の町を歩いていて目につくのが、ロシア語の表記です。かつての樺太、サハリンがすぐ近くなのでロシア人の往来もあるようで、これも稚内の特徴です。
商店街にある店名表記には、ロシア語も併記されています。

この商店街も廃墟の宝庫なので、くまなく探訪してみましょう。

この日は平日の午後ですが、どの店が営業中でどこが廃墟なのか分からないほど活気がなく、人も歩いていません。

この「相沢食料品百貨店」は、現役で営業中でした。地元でしか見られないような珍しい魚がいっぱい売られていましたし、珍しい地元のお菓子なんかも売られていたので、お土産スポットとしてもおすすめです。

しかし、商店街を歩いていると、ほとんどがシャッター・・・
そして店先にあるアーケードを見ると、これが稚内名物(?)のロシア語表記です。

しかし、肝心の店はおそらくもう閉店済みです。

誰か住んでるかもしれませんが、店としての役目は終えている模様です。
他の店についても同様で、ロシア語表記あるものの店自体はやっていないところがほとんどです。

ここには、百貨店かファッションビルのようなものがあったようです。
ショーウインドウっぽいものが見えますね。

なかなかの規模だったんじゃないでしょうか。
遠巻きに見ると、「ITO」という文字が見えます。ビル名?店名?

日本最北端の駅、JR稚内駅

それでは次に、これも稚内名物といえる最北端の駅、稚内駅に行ってみましょう。寂れ感が半端ない中心部と隣り合わせのところにあります。

ご覧のように、とてもきれいな建物です。調べたところ、2011年に建て替えられているそうです。

駅の中は、こんな感じ。ちゃんと最北端の駅であることが書いてありますね。
何でも稚内駅は隣の駅までの距離が遠く、初乗り運賃の高さも日本一なんだとか。駅に貼られている案内を見ると、確かに駅同士の間隔が広そうに見えます。

最北端であるという強烈な売りがある稚内駅ですが、時刻表を見ると便数はスッカスカです。宗谷本線も廃線の危機にあるそうですが、ここが無くなってしまうのはちょっと意味が変わってくる気もします。

ちなみに、最北端の駅があるということは、ここにある線路も最北端です。
それを示すちょっとしたモニュメントもあります。

この線路は駅の終点では終わらず・・・

駅構内にも通っています。
さらにこの線路は北に延びて・・・

さらに駅舎の外にまで延びています。
これはいったいどこまで延びているのかというと・・・

駅舎の外にあるモニュメントまで延びています。
ここにあるのは・・・

ここが本当の、日本最北端の終点です。

ここまで鉄道が来ることはあり得ないので、ちょっとした遊び心を感じますね。
これだけ最北端をアピールしている駅なんですから、今後もしっかり存続してほしいもんだと思います。

おまけ:宗谷岬の次に最北端の「ノシャップ岬」

北海道の北端であり、日本人が行ける日本の最北端は宗谷岬です。そちらはとても有名ですが、ここ稚内の近くには次に最北端となるノシャップ岬があります。

宗谷岬ほどではありませんが、こちらも土産物屋があったりでちょっとした観光地になっています。この日はとんでもない強風で長居はできませんでしたが、なかなかの絶景ポイントです。

さらにおまけ:ノシャップ岬には普通に鹿が出没

ノシャップ岬の近所を探訪していると、当たり前のようにエゾ鹿と出会います。朝だったせいかもしれませんが、皆さん食事中でした。

あまり人を怖がらないので、さらに近寄ってみましょう。

ずっとこちらの様子を伺ってはいませすが、逃げようとはしません。
普通に民家があるところまで来るくらいなので、もう慣れているんでしょうね。

他の仲間まで登場w
これだけ当たり前のように鹿が出没するので、道路にも注意書きが。

さすがに、こんな道路標示は初めて見ました。

総括

名実ともに日本最北端の町である稚内は、思っていた以上に寂れていました。最北端ということで官公庁や軍事施設がたくさんあって・・・というのも想像していましたが、確かにそういった施設はあるものの沖縄ほど産業になっているという感じでもありません。
確かに不便な場所ではあるので、今後さらに高齢化や過疎化が進んでいくものと思われます。ロシアの影響を受けているとは言っても、町中にロシア人がいるという感じでもなく、さらに寂しい風景になっていくことでしょう。

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