【コロナショック】インバウンド客がいた「あの頃」と「現在」の比較がヤバすぎる(大阪・ミナミ)
|大阪ミナミといえば、難波や心斎橋といった一大繁華街です。グリコの看板やかに道楽のオブジェなどで知られていますが、2019年まではインバウンド景気の最前線のような街でした。それが新型コロナウイルスの感染拡大によって様相が一変、外国人の入国がなくなったことで訪日外国人客が消え、全く違った風景になりました。
大阪人である当ブログ管理人が、事務所が所在する地元でもあるミナミ地区の「あの頃」と「現在」の比較をしてみました。写真を見ただけでも、そのヤバすぎる違いをご覧いただけると思います。
インバウンド景気の最前線「道頓堀」の比較
最初にご紹介するのは、道頓堀です。グリコの看板やかに道楽のオブジェでおなじみの、いかにも大阪らしいエリアです。インバウンド景気が盛り上がってくる前も日本人観光客で賑わっている場所なので、正直言って大阪人はほとんど近寄らなくなった場所でもあります。
まずは、2019年7月当時の道頓堀をご覧ください。


歩いている人のほぼ100%が、外国人です。しかも通りにはドラッグストアや家電量販店など、インバウンド需要を見込んだ店だらけです。
それでは次に、2020年4月の道頓堀もご覧ください。ほぼ同じ場所から撮った写真を見ると、比較しやすいと思います。

こちらは、有名なかに道楽が見えるアングルです。昼下がりの時間帯で、このまさかの風景です。

次に、夜の道頓堀もご紹介します。同じく2020年4月撮影。


夜なので余計に暗く見えますが、普段の道頓堀は不夜城のごとく朝までギラギラの街なので、この状況は異常でしかありません。ミナミのど真ん中でこれだけ人通りが少ないとスラム化してしまうのではと心配にすらなります。
インバウンド濃度99.9%の「黒門市場」はさらにヤバい
大阪ミナミ地区とは少し離れるのですが、黒門市場という商店街があります。もともとはミナミ界隈の飲食店関係者が食材の買い付けに来るプロ向けの商店街という感じだったのですが、ここがインバウンド向けの街に変貌。道頓堀を超えるインバウンド濃度の高い街として大阪人は一層近寄らなくなっていたのですが、この街にもとんでもない変化が見られました。
まずは、2019年7月の黒門市場です。


本来は魚介類を中心にした市場なのに、ドラッグストアだらけになっているのが分かりますね。商店街にも人があふれて、まさにこの世の春です。
次の写真も、これまでローカル市場だったとは思えない国際化ぶりですw

それでは次に、2020年4月の黒門市場をご覧ください。


同じ商店街とは思えない変貌ぶりですが、まぎれもなくここは黒門市場です。写真でも「黒門」という文言が確認できます。

先ほどの「あの頃」の写真と同じ看板が写っていることにお気づきでしょうか。英語や中国語での表示も、今や誰のためにあるのかと思うと虚しさを振りまいています。ちなみに写真右に移っているダイコク薬局は、閉店済みです。

他のドラッグストアも続々と閉店しているようで、すでにこの業界はインバウンド需要の再来が当分先になると踏んでいるようです。
人気の観光地「新世界」にもヤバい風が吹く
次に、こちらも大阪の人気観光地「新世界」も見てみましょう。もともとは西成のドヤ街から近いこともあって浮浪者や飲んだくれ、オカマの街だったので観光地とは程遠い雰囲気だったんですが、観光地化してからの新世界は文字通り「新世界」です。新世界については「あの頃」の写真がないのですが、2020年4月の様子をご覧ください。

ご存じ、通天閣です。ギリギリまで展望台の営業を続けてきましたが、泣く泣く営業自粛になったそうです。社長が涙の会見をしていました。
この風景を見ると華やかな新世界の風景に見えますが、ほとんどの店が休業中です。

看板が派手なだけに、余計に寂しさが漂います。
ちょっと路地に入ると、看板の派手さもなくなってきます。

昔からの新世界を知っている者としては、こういう路地の風景のほうが新世界らしいなと思います。こんな風景のところに、昔はそこら中に浮浪者や酔っ払いが寝転がっていました。それがいないだけでも、今の新世界は健全な街だと思います。
総括
最初は外国の出来事だった新型コロナウイルスは、あれよあれよという間に深刻な国内問題になりました。外出自粛、営業自粛、そして外国人の入国拒否。ミナミや新世界といった繁華街は、その影響をモロに受けたと言えるでしょう。
元から大阪人としては外国人だらけになったミナミをあまり良くは思っておらず、私も道頓堀や心斎橋の商店街にあまり出てこなくなっていました。大阪では裏なんばや裏天満、裏天王寺といったように「裏●●」が賑わっていますが、これも表通りが外国人だらけになったことへのアンチテーゼだと思います。今は表通りにも裏通りにも人がいなくなってしまったわけですが、そもそもこういう不安定な需要にのめり込んでしまったことの反動が出ただけです。特に新世界は、本来の姿に戻ろうとしているだけだと思います。大阪人から見て、あの新世界が健全な観光地であるはずはないのですからw
コロナ騒動は、やがて収束するでしょう。いつかは外国人が自由に入国できる時が来ます。「あの頃」ほどの極端なインバウンド需要が戻ってくるかどうかは別として、外国人頼みの街づくりは脆弱だということに気づいて、大阪人が楽しめる街になればいいなと思います。
結構コロナが猛威を振るっていた去年2月頭に大阪に行きましたが この頃 コロナとの付き合い方もわかり始めた頃になると人出は少なめと言えど営業自粛はせずに空いているお店が結構ありいい感じに楽しめた思い出です。
コロナ前に行ったときは心斎橋だったかのダイコクドラッグに寄ったらアジア系の外国人達が大声でがなり合いまくっていて異様な雰囲気で近くにいた関西圏の人?も「ここ日本人入っちゃあかんのかな…?」と不安がっていたのを記憶しています
大阪に限らず 京都や別府、由布院などもコロナ禍で外国人が減って日本人がのんびりと楽しめる観光地に戻っていたのでそれがこのまま続くといいな…と
大阪は11歳の頃から26になるまでに40回近くは行くくらいには大好きなので応援しております
コメントありがとうございます。
今はまたインバウンドが戻って来て、道頓堀は日本ではないような街になっています。
商売をしている人たちにはいいでしょうけど、地元民には「もう行く価値がないエリア」になってしまっています。
大阪には裏難波や裏天満、裏天王寺など「裏」がつく繁華街があります。「表」の街が観光客で埋め尽くされているので、地元民が遊べる町が自然にできました。
おそらくすでにご存じかと思いますが、大阪らしいところで飲食をされるのであれば「裏」がおすすめです。