北海道で出会った、2つの廃駅跡に萌える(北海道・三笠市、夕張市)

秋本番の北海道。
本来の目的は美瑛町の風景を見に行くことでしたが、道央に行くのは初めてなのど途中の風景も楽しみたいということで、国道と道道で向かうことにしました。案の定、途中には北海道らしい風景やら、早くも秋を感じさせてくれる風景やら。
そんな中で偶然出会った、2つの廃駅は思わず足を止めてしまうものでした。廃墟マニアにはたまらない、2つの廃駅に萌えましょう。

旧帆内線・唐松駅跡

1987年に廃線となった、JR帆内線。その帆内線にあった三笠市内の唐松(とうまつ)駅は、廃止当時ですでに無人駅だったそうで、確かに山の中にひっそりとある駅です。
当時から誰が利用していたの?と思われるほどの過疎地にあるので、廃線止む無しですね。

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

この駅舎だけを見ると、まだ現役に見えてしまいます。
それもそのはず、現地の有志によって荒れ放題だった唐松駅は可能な限り当時の状態に復元されているそうです。数々の廃駅を見てきましたが、こんなに保存状態が良いのは確かに珍しいですね。今にも列車が入ってきそうです。
駅舎の中に入ると、昭和の銀幕の世界です。

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

なんと、時刻表まで残ってます。復元したものと思われますが、当時も手書きだったんでしょうね~

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

駅舎の中を堪能しつつ、ホームに出てみましょう。
この時刻表の下にあるゲートをくぐると、ホームに出ることができます。

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

右側に見えているのが線路跡で、私が立っているのがホーム跡です。
ハッキリと線路の跡が分かるので、どんな感じで列車が入ってきたのか想像できます。こんな風景のところに入ってくるローカル列車、一度見てみたかったです。
では、線路跡にも降りてみましょう。

北海道 廃線 廃駅 唐松駅

どこに線路があったのかが分かりますね。
この日は気持ちいい秋晴れだったので、誰もいない廃駅跡が爽やかな青空と秋の風に吹かれる様子には、かなり萌えました。
時刻表から察するに、1日に10本にも満たない列車を待つ人がこの空を見上げていたことでしょう。
素晴らしいばかりのノスタルジーに浸らせてくれた唐松駅を後に、先に進みましょう。
次に目指すのは、夕張市にあった炭鉱列車跡です。

旧大夕張鉄道線・南大夕張駅跡

夕張市と言えば、日本で初めて財政再建団体に転落した貧乏自治体として有名です。
青森の大富豪、あのミスター泡沫こと三上誠三さんが市長選に出馬して本気で再建しようとしたことでも名を馳せました。
いずれも「かつての栄光を取り戻せない町」という印象を拭えないもので、夕張炭鉱の閉山ともにこの大夕張鉄道線も廃線となりました。炭鉱列車なので、当然と言えば当然です。
その大夕張鉄道線には南大夕張駅というのがありまして、その駅が車両ごと保存されています。

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

汽車を先頭に、客車と貨車が連結したままホームに入っているという状態で時計の針が止まっています。
保存状態が良いので、本当に今さっきホームに入線してきたように見えます。しかし、この列車たちは二度と発車しません。
先頭の機関車を見ると、雪をよけるためのラッセル車?みたいな形をしています。北海道らしさを感じるのとともに、南海電車のラ〇ートにやたら似てるなと思ったのでした。もしかしてパクった?

それでは、先頭から順に眺めていきましょう。

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

これなら大雪の中を石炭と炭鉱夫満載で走っても、力強く雪をかきわけてくれたことでしょう。お疲れ様でした。

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

まるで銀河鉄道999のような客車やなぁ!と思いながら中に入ってみると・・・

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

客車の中も、そんな感じでした。鉄郎とメーテルが座ってそうです。
おそらく当時にしてはなかなかの高級感、重厚感だと思います。炭鉱に沸いて、夕張がゴールドラッシュのようになってた時代を偲ばせてくれます。

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

駅名表示も、ちゃんと残っています。可愛いですね。

北海道 廃線 廃駅 南大夕張駅

保存会がちゃんと保存しているとは言え、現場には誰もいません。
これ以上壊すなとは、これを壊すような輩がいるのか?!
もしかすると鉄ちゃんが部品を勝手に持ち帰ったりするのかも知れません。それにしても、最後の「ゆっくり休ませてあげて」という言葉に萌えてしまいました。

唐松駅跡と南大夕張駅駅跡への行き方

唐松駅跡は、北海道の三笠市にあります。
札幌からは国道12号、道道917号というルートが一番行きやすいと思います。近くにバス停がありましたが、バスでの行き方はよく分かりません。

南大夕張駅跡へは、札幌からだと道央自動車道の三笠ICか、国道12号→道道116号→国道452号(夕張国道)のルートがいいと思います。
どちらのルートでも最後は夕張国道を通ることになるのですが、この道中ではとても美しい景観に出会えます。
この時は秋だったので、紅葉にウットリさせられる風景の連続でした。

北海道 廃線 廃駅 夕張国道

北海道 廃線 廃駅 夕張国道

北海道 廃線 廃駅 夕張国道

ただ、あまり風景に見とれるあまり、路上駐車をして写真を撮っているとこういうことになりますw

北海道 廃線 廃駅 夕張国道

このあたりは景観が最高ですが、全く人が住んでいないこともあって携帯が圏外になります。
そのため、Googleマップで現地を目指す場合は途中でナビが効かなくなるのでご注意ください。
国道452号をひたすら夕張市内に向かって進んでいれば合っています。最後に長いトンネルが出てくるので、それを過ぎれば南大夕張駅跡に到着です。

廃線、廃駅跡がお好きな方は萌えること間違いなしのスポットですよ!

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