安呑み大好き呑兵衛のパラダイス、那覇せんべろ密集地帯を飲み歩く(沖縄・那覇)
|「せんべろ」という言葉をご存じでしょうか。「千円でベロベロ」の略で、その発祥は沖縄だと言われています。飲み歩きが大好きなウチナンチュにとって、毎日のように飲み歩くには安いことがとても重要です。そこ登場したのがせんべろで、那覇にはその聖地と呼ばれるような密集地帯もあります。だいたいどの店も千円で「酒3杯+おつまみ1品」もしくは「酒4杯」を選べるようになっています。ビールと泡盛で3杯もしくは4杯も飲めばベロベロになれる可能性大なので、沖縄まで遠征する呑兵衛もいるほどです。
大阪人の私も、沖縄滞在中はノマド旅の流れで夜な夜なせんべろ地帯に通っていました。安呑み大好きな方は必見のレポートです!
目次
那覇の飲み屋街で「せんべろ」はすぐに見つけられる
那覇には松山という有名な飲み屋街がありますが、ここはラウンジやキャバクラなどが中心なのでせんべろとは無縁かと思いきや・・・ちゃんとあります。この「金太郎」は有名な居酒屋ですが、ちゃんとせんべろやってます。
松山の次には、久茂地にある飲み屋地帯も見てみましょう。ゆいレール県庁前駅からすぐのあたりです。
はい、ここにもちゃんとあります。なんとここは店名が「せんべろ」です。
しかし、那覇のせんべろ密集地はここではありません。国際通りの真ん中あたり、ドンキがあるむつみ橋交差点から伸びる商店街を入って、牧志公設市場の周辺がせんべろ密集地帯です。
せんべろの最有名店、「足立屋」はいつも混み混み
牧志せんべろ地帯のランドマーク的存在なのが、最も有名な「足立屋」です。いつも地元客で混んでいるので、ローカル色満点です。ちょっと強引に陣取らないと入れないほどなので、この日は入店を断念しました。
というわけで、この周辺をブラブラと歩いてみましょう。
こちらは、おつまみで刺身を選べるせんべろ店です。かなりお得感があります。
もしかしてすでに閉店?「足立屋」の正面にある「天国酒場」
いつも混んでいる「足立屋」の正面にもう一軒、「天国酒場」というせんべろ店があります。この日は2018年10月だったのですが、2019年1月にここを通った時には夕方なのに店が閉まっていました。もしかして閉店?
結構いい店だったので、まだやっている希望を込めてレポートします。
メニューはとても分かりやすく、飲み物とおつまみをメニューから選んで千円を先払いします。
千円を支払うと、飲み物チケット代わりにちょっとしたチップや小物を置いていきます。以後、飲み物を注文して受け取るたびにこのチップが消費されていくシステムです。
この「天国酒場」の場合、ビールの横にあるコインが飲み物チップです。
他のせんべろ店もすべて、これと同様のシステムになっています。
商店街の切れ目を横に入ると隠れた名店「くもじ屋」が
牧志市場のある商店街をさらに奥(国際通りと離れていく方角)に進んでいくと、商店街の切れ目があります。その切れ目にある道路を左折して進むと、右側にこんな看板が現れます。
この「くもじ屋」も人気のせんべろ店ですが、分かりにくい場所にあるので道に看板が出ています。
この看板が出ていたら営業中ですが、出ていないことも多いのはウチナータイムです。
せんべろのメニューも豊富で、ここは「ドリンク3杯+おつまみ2品」です。
飲み物チップとして、ここではビー玉が使われています。
道路にテーブルを出して飲んでる感じ、南国な感じがして素敵です。
10月でもこうして外で飲んでいると汗が出てくるほどの陽気です。
もはやせんべろ通りの異名を持つえびす通り
この周辺の商店街は縦横無尽に張り巡らされていますが、その中のえびす通りはせんべろ店が並んでいるのでせんべろ通りとも呼ばれています。
この中では左にある「Sinada(シナーダ)」という店が有名で、店の雰囲気も南国リゾート風になっているので、歩いているとすぐに分かります。
ここのせんべろは3通りから選べます。呑みメインか、食べメインかという感じですね。
この周辺には他にもせんべろ店があります。
平和通り商店街沿いにもせんべろ店があちこちに
平和通り商店街は道幅も広く店も多い賑やかな商店街ですが、ここにもせんべろ店があちこちにあります。
こちら(店名忘れた)は、1,000ベロと1,500ベロのコースがあります。せっかくなので私は1,500ベロを選んでちょっと贅沢してやりました。
野菜中心の串カツは、なかなかウマいです。
個人的にキング・オブ・センベロだと思う「天し~さ~」
数々のせんべろ店を連日ハシゴした結果、私が最強だと思うのがこの「天し~さ~」です。
ここの素晴らしさは、メニューを見ると一目瞭然です。
串カツ10本またはおでん5品という充実のおつまみが選べて、飲み物は3杯。これで千円で、しかも何回転してもOKというユルユルっぷり。
というわけで、まずは串カツで1周目。
いかがですか?串カツもいい加減なものではなく、かなりのもんです。めっちゃウマかったです。
充実の1周目を終えて、次はおでんで2周目に突入です。
おでんもこのクオリティ!特にこのレタスがさっぱりしてウマかったです。
1周目はビールだったので、2周目は泡盛にしました。
さらに商店街を奥に進むと地元の食堂もせんべろに参戦中
平和通り商店街をさらに奥に進むと、次は太平通りという商店街になります。この商店街には地元向けの食堂がチラホラありますが、その中にもせんべろに参戦している店があります。
店名を忘れましたが、普段は沖縄そばや定食の店です。
ここではせんべろを注文するとおつまみは固定のセットでした。
他のせんべろ店が素晴らしすぎるので地味に見えますが、これとて十分の内容です。
ただ、このおつまみ量で泡盛3杯はちょっとバランスが悪い気もしないでもないです。
あの「三丁目そば」までもがせんべろに参戦!
国際通りの裏手、久茂地地区に「三丁目そば」という沖縄そばの店があります。とにかく安くて深夜までやっているので、呑兵衛がシメにそばを食べにくるという塩梅です。
なんと、この「三丁目そば」までもがせんべろに参戦してるではありませんか。
飲み物3杯と小サイズのそばで、千円。この店の普段の価格が十分安いのに、さらにそれを上回るコストパフォーマンスです。
小サイズといってもこのボリュームなので、全く不足を感じませんでした。
泡盛を頼むと、ちゃんとこうして水割り用のセットも出してくれます。やっぱり「三丁目そば」最高!
総括
さすが発祥の地と言われるだけあって、沖縄・那覇のせんべろ最前線はかなりのレベルです。店同士の競争も激しいと思うので、今後さらにいろいろなせんべろ店が登場してくるものと思われます。
これほど明朗な会計はないので、「千円×訪問店」という費用感で那覇の夜を楽しみましょう!