風俗と黒歴史の島「渡鹿野島」、2019年8月上陸探訪レポート(三重・渡鹿野島)
|渡鹿野島という島をご存知でしょうか。かつて風俗の島として名を馳せ、小さな島内に風俗や飲み屋街、パチンコ屋などが所狭しと並んでいた風景もあったそうですが、目と鼻の先で伊勢志摩サミットが行われるのを契機に取り締まりが強化され、今や風俗店があるのかどうかも分からない廃墟の島となってしまいました。
そんな渡鹿野島では家族で楽しめるビーチリゾートの島として、さらに島の形がハート型をしていることから「ハートアイランド」として観光アピールをしているそうですが、そんな渡鹿野島は今どうなっているのか?その謎を確認すべく上陸探訪をしてきました。そのレポートをお届けます。
なお、上陸をしたのは2019年8月です。
目次
本州側から船で渡鹿野島へ
渡鹿野島は離島なので、本州側の渡船上から船で上陸する必要があります。この日は島側にホテルを取っていたので、そのホテルが船を差し向けてくれました。

渡鹿野島の歴史を静かに語る「つたや」廃墟がお出迎え
渡鹿野島に上陸すると、船着き場の正面にあるのが「つたや」という大きな建物です。これがかつて渡鹿野島の風俗拠点となっていた「シーサイドホテルつたや」で、今はもう廃業して廃墟となっています。何でもこの「つたや」の経営者はヤクザ関係とのつながりがあったそうで、渡鹿野島の風俗に遊びに来た人が泊まるための施設として栄華を極めていたそうな。

いつでも営業できそう建物ですが、この島で風俗産業が再興しない限り、ここに人が泊まることはないでしょう。この「つたや」の経営者は謎の失踪を遂げたそうで、そのあたりにもかなりヤバい歴史が絡んでそうです。
この「つたや」の反対側に回ると、この建物の正面玄関があります。ここが、かつての渡鹿野島で栄華を極めた風俗の本通りです。

向かって右にあるのが、「つたや」の正面玄関です。玄関にもっと近寄ってみましょう。

このホテルに大量のおっさんが宿泊し、ホテルからの紹介で女を買いに行っていたわけです。もっと近づいてみると・・・

ご覧のようにフロントらしきものが見えますが、すでにかなり廃墟化が進んでいます。
さて、先ほどの本通りに再び戻って反対側も見てみましょう。

このパラダイスというビルも、スナック兼風俗が入居していたビルです。ビルの造り、色からしてアレな感じを想起させます。

ネット情報によると渡鹿野島には日本人だけでなくタイ人の売春婦もいたそうですが、この「青い鳥」は日本人専門だったそうです。
「青い鳥」を正面に見ながら真後ろを見ると・・・

ここも間違いなく、「そういう店」だったのでしょう。どことなく昭和の風俗店を思わせる趣です。
今も残る渡鹿野島の集落を探訪
この元・風俗通りに隣接するように渡鹿野島の中心集落があります。そこにもあちこちにかつての名残を見つけることができるので、探訪してみましょう。

暴力、迷惑行為・・・要するに風俗絡みのヤクザ事案が多かったということを看板が教えてくれています。

この「パブスナック恋の坂」も、店名からしてそういうことでしょうね。ここも、すでに廃墟です。
集落の中にある急坂を登っていくと、まだまだアレな店の跡地があります。

この「美海」は「みみ」と読むそうですが、店名の上にある部分には何と書いてあったのかめっちゃ気になります。

看板を横から見ると「茶房」ですって。そんなのを隠す必要はないと思うので、表側には違うことが書いてあるのか・・・うーん、怪しい。
スナック兼風俗の跡地は、この集落内にまだまだあります。ここは「四万十」。他の店でも思いますが、店名が昭和です。

続いて、その隣にある店名不明のスナック跡地。店構えと場所からして、まぁアレな店なのは間違いないでしょう。

ここなんか、今も営業してそうに見えます。でも何となく店構えがいかがわしい・・・それと向かって右にある謎の小さなドアが気になります。

ここは「つたや」の隣で船着き場の真ん前にあるスナックビルですが、かろうじて看板が残っている「再会」も間違いなくアレな店でしょうね。

「つたや」の反対側にある裏通りにもアレな店が
「つたや」の周りばかりが風俗街ではなかったようです。反対側にある裏通りにも行ってみましょう。
ここも何らかの店があったようです。

続いて、コチラ。「ラブ&ラブ」ですよ!この昭和感が漂ういかがわしい雰囲気、悪くないですねぇ!

海沿いに渡鹿野島のビーチに向けて探訪をしていると、ホテルの1階がバーになっている店の跡地がありました。ここは一説によると待ち合わせに使われていた店だそうです。

夜の渡鹿野島も探訪してみよう(ヤバい写真付き)
先ほどまでは朝一番の探訪写真ですが、夜にも行ってみたので、ここからは恐怖の夜探訪です。朝に見たパラダイスビルを夜に見ると、こんな感じになります。

かつてここには怪しげなネオンが灯り、たくさんのおっさんと売春婦が跋扈していたと思うと、今は寂しさしかありません。

集落の中を歩いていると、ちょっと怖い感じもあります。
その怖い感じがどんどん強くなってきて、この世のものではないものを若干感じてしまう私としては明らかにヤバい空気を感じました。
変な感じがあった方角を撮影すると、やっぱり写ってしまっていました・・・

どこに何が写っているのかは言及しませんが、最初は光の加減だと思っていたのでPhotoshopで加工してみたらそこだけ別の色になったので、やはり風景の一部ではないようです。そういうものが見える人に何も言わすに見せたところ、一発で「写っている」と言われてしまいました。
実はもう1枚、もっとモロに写っている写真があるのですが、先ほどの人に「あまり人に見せない方がいい」と言われたので、お蔵入りにしました。
夜の渡鹿野島は怖いので、もう一度明るい時間帯に戻りましょう。
島内唯一の神社、「八重垣神社」
渡鹿野島には、八重垣神社という神社があります。島内唯一の神社で、なかなか立派な神社です。夜の探訪で存在は認識していたのですが、真っ暗だったのとさすがに怖いということで入れませんでした。
集落の中に神社への案内があります。

この小道を進むと、すぐに神社の鳥居が見えてきます。

この階段を登っていくと、本殿やお稲荷さんなどがあります。


このお稲荷さんの狐は顔がちょっと怖いので、これを夜に見たらシャレになってなかったと思いますw
なかなか立派な本殿があるのですが、気になったのはその横にある小さな祠です。どうもこちらが真の本殿なのかと思わせるほど、何か気のようなものを感じる祠でした。

島内には、神社だけでなく寺らしき建物もあります。「前海庵」といいます。

「前海庵」は小ぢんまりとした寺で、今は人がいるのかどうかも定かではありません。八重垣神社は明らかに人が手入れをしていることが分かりますが、こちらは人の気配があまりありません。

集落の中には、こんな感じの井戸があちこちにあります。今はもちろん水道が来ていると思いますが、かつてはこうして井戸で水を確保していたものと思われます。

集落を離れると次々と現れる廃墟
集落はそれほど大きくないので、次は集落から離れていく「道なき道」を探訪してみましょう。この建物は島内唯一の集合住宅っぽいのですが、調べたところによると売春婦のための寮のように使われていたそうです。

今も人が住んでいる気配がありますが、空き家になっているような部屋もたくさん見受けられました。
左に見えている急坂を登っていくと、いよいよ集落のはずれです。

市街地となっているのは、船着き場や「つたや」がある集落のことです。コミュニティ公園というのはこの後で探訪する廃墟です。
赤崎というのは渡鹿野島の北側にある船着き場で、そちらは集落もなく単なる船着き場だけのところのようです。

高台に登り切って、集落を見下ろしてみました。海が見えていて、なかなかの風景です。海の向こうにあるのは本州側です。

今や使っているのかどうかも分からない建物と謎のクルマですが、かつては宿泊客を送迎したりするのに使っていたのでしょうか。
このあたりから、集落の道が朽ち果てていて通れないところが目立ち始めます。この道もかつては集落につながっていたようですが、今はもう通れません。

もはや道がどこにあるのかも分かりませんが、辛うじて向かいの家のところまでつながっている道が確認できます。

今や誰もコミュニティをしない「コミュニティ公園」
渡鹿野島の島民向けに、かつて整備された「コミュニティ公園」があります。広いグラウンドと公民館、ちょっとした遊具がありますが、今は誰も使っている形跡がありません。

けっこう立派な公民館ですが、時計も止まったまま。

渡鹿野島最大の景勝地?「わたかの園地」
集落を離れてコミュニティ公園を通り過ぎ、さらに山道を進むと急に景色が開けたところにたどり着きます。ここは「わたかの園」といって、渡鹿野島を観光リゾート島として開発するために開発された公園のようです。
確かに景色もきれいですが、今は誰も来ないので草も生え放題、まさに公園の廃墟です。

この「わたかの園地」を通り過ぎて山を下りると、海に通じる道に出ることができます。こちらから来る人が多い(多かった)のか、「わたかの園地」に通じる案内もあります。しかし、ここを頑張って登っても上にあるのは公園の廃墟ですw

総括
以上、少々駆け足で2019年8月現在の渡鹿野島について風俗の跡地や集落、「写ってしまったもの」などをレポートしました。渡鹿野島をハートアイランドとしてリゾート化する計画は、おそらく成功しないでしょう。そのことは島内の寂れっぷりを見ていたらすぐに分かります。
そうなると今後も廃墟化は進むと思われるので、風俗の跡地や廃墟、さらに心霊現象に興味がある方は、ぜひ上陸してみてください。
集落2枚目の写真に写ってるのは、右塀の明るい所の前に立っている袖が黒い縦縞の着物を着た髪をお団子状に結ったした女の人ですか?
「集落2枚目の写真」というのは、例の「写ってしまっている」という夜の写真のことでしょうか?
そうです。
返信遅くなりました。
興味深い記事有難う御座います。昔はオヤジが全国から集まる島としてテレビでもよく取り上げられていましたが、ここまでになっていたとは。写ったのは真ん中からやや左よりでしょうか?
コメントありがとうございます。
まさに「兵どもが夢のあと」という感じでした。ちなみに私が写っていると認識しているのは右側です。しかし、上の方からのコメントでは電柱ワイヤー右にも何か写っているようです。
写っているのは、画像上側の電柱ワイヤー右ですよね。
私が認識しているのはそこではないんですが、そこにも何か写ってますか??
たまたまここに行きついたのですが、
夜の写真、2枚目の路地裏写してる奴ですが、少なからず5人は写ってます。凄く嫌な感じがするので消した方がいいかもしれないです。ネットに上げた写真から感じ取れるぐらいなので、可能であれば、お寺に一度お祓い行かれたほうが良いと思いますよ。
5人もですか・・・
もっとモロに写ってる写真はさすがにアップしなかったんですが、それも含めて曰く付きなのは間違いないですね。
うわぁ!!
モロですねぇ。
男性でしょうか?
私は視える人ではないですが、ハッキリ視えてますね。
うわぁ‼︎
モロに写ってますね〜。
男性ぽいですね。
小さな祠の回りにもいっぱい写ってますね。
そうなんです、モロなんです。
小さな祠の周りというのが気になったんですが、朝の写真ですよね?
そちらは私も気づきませんでした。
今、改めて確認したら左屋根の直線上にも小さなお顔が…
小さな祠ではなく本殿でした。
右側の屋根の直線上にお顔が…
そのすぐ下にも3つほど…
現在お住まいの方もみえるのですよね。
それらの方々は、どのように暮らしてみえるのでしょう。
公園等も廃墟になっている、というと、無人島なのかな、
とも思ってしまうのですが。
郵便局もあるようですし、
サミットにより、風俗街がなくなった島、
という感じでしょうか。
特に産業がないので、年金なので余生を送っている人、辛うじて営業している宿泊関係の人だと思います。
でもコロナショックで観光が打撃を受けているとなると、それすら風前の灯火かもしれません。逆に考えると感染者がいなくて安全な島とも考えられますが。
そうです。
違ったらすみません。